2005年11月04日

94.「ここぞ」で強い人・弱い人

野球評論家の豊田泰光さんが、昨日の日経新聞で面白い記事を書いていました。

プロ野球界に入ったとき、豊田さんは「他人にできない技を見せよう」と
思ったと言います。

周りを見ると、打率が凄い人、ボールを良く飛ばす人がいくらでもいる。

そこで、「ミスショットが多くても、他人の打てないところで打とう」
と考えたそうです。
「ここぞ、という場面に強い打者になろう」と。

豊田さん自身はそれで「勝負強い打者」になったのですが、
勝負強い人・弱い人の分かれ目には傾向があるそうです。




1.勝負に強い人は、大差の終盤、つまりどうでもいい場面では、
  平気で凡退するが、勝負に弱い人は、いつでも手を抜かない。
  つまり、集中力にメリハリがない。

2.勝負に強い人は、「どうやったら打てるか」と考えるのに対して、
  勝負に弱い人は、「なぜ打てないのか」と打席に立っても悩んでいる」



1は人間の集中力には限界があり、「ここぞ」というときに集中力を
ピークに持ってくるのが、プロの芸だということではないでしょうか。

つまり、それほど大事でない場面では、うまく力を抜いているのです。
(勿論、一定の成果はあげなければ、意味がないですよ。^^;)


2.は、思索が自分の外側に向いているか、内側に向いているか。
自分の内部に向いているうちはダメだ、と豊田さんは書かれています。

バッターボックスに入ってまで、自分を責めても何もいいことはありません。

逆に「どうやったら打てるだろう」と考えると、相手が見えてくる、
ということです。


一打逆転という場面になれば、相手も力み、投げそこないが出るかもしれません。
そこに気付いたとき、目の前が一気に開けた、と言います。



勉強になったので、取り上げさせていただいたのですが、
仕事にも非常に参考になる考え方ですよね。

「重要なことの80%は、全体の20%に集中している」という有名な
「パレートの法則」にもありますが、仕事でも全てが最重要ということは
ありえません。

「これぞ」という仕事を特定し、その仕事に全力を傾けられるよう、
自分の集中力、時間を調整する。

そして、仕事を始める前までは迷うことはあるかもしれませんが、
一旦始めてしまえば、自分を信じて全力で目の前のことに取り組む。

こういうことが本当に、プロの仕事だと思います。

また、いい意味で「ミスを許容」しています。


1.この場面であれば、まだ取り返しがつく、特にミスが響くことはない。
  だから気楽にいこう。

2.この場面では、絶対にミスは許されない。
  全力で取り組んで、必ず結果を出す!


この1と2が、メリハリなんですね。

言い換えると、意図的にミスを許容する時期を設けている。
ということでしょうか。

逆に、「決めるときにきっちり決める」
こういうのって、例えば天覧試合でホームランをかっ飛ばした長嶋さん
みたいな方が代表ですよね。

また、「ここでヒットが欲しい!」
そういう時に必ず打つ人は、プロだと思いますよね。
(例えば、ウチの奥さんによれば、ヤクルトの古田選手!だそうです。)

こういう人になるためにも、集中力のコントロールや、仕事全体の流れを
読んだ戦略的な取り組み方、に注意してみるといいかもしれませんね。


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