さて今日は、前職のSE時代、最も尊敬していたO課長の話です。
(彼はすぐに部長になりました。)
当時、O課長は私のやっていた開発プロジェクトの統括をしていました。
それまで統括してやっていた、×課長だと、開発プロジェクトが
スムーズに進まなかったので、O課長に選手交代となったのです。
O課長は、決して愛想の良いタイプではなく、どちらかというと
非常にぶっきらぼう。
でも、飾ったところのない、憎めないタイプで、私は好きでした。
(頭が切れすぎるのと、使えない人をいじめるので、憎んでいる人も
いましたが。。(ーー;)
このO課長、決断の素早さと、その判断の確かさ、さらに仕事の
速さは本当に目を見張るものがありました。
「決められないことがあったら持って来い。決めてやるから」
おお、カッコイイー!
「君らで良く考えてよね」
といって丸投げしておいて、考えた案を見てくれもせず、その案が
レビューの場で叩かれると、
「何でちゃんと考えてないんだ!」
と怒る、×課長とは雲泥の差。(~_~;)
さて、そのO課長、普段はあんまり我々と話をしないタイプ
なんですが、ちょっと時間ができたり、昼休みなんかになると、
課長席から我々の席にフラッとやってくるんですね。
「調子どう?」とか、「何か困ってない?」とか言いながら。
すると、別に進捗会議や報告会ではないので、我々は気軽に、
「実は、ここのところの調整がうまくいかなくて・・」とか、
「なかなか、SE会社の人にこちらの意図が伝わらなくて」とか、
「最近仕様書が増えすぎて、管理が大変なんです」とか、
言うことができました。
そうすると、O課長は聞きっぱなしではなくて、必要だと判断すれば
何かしらの手を打ってくれたんですね。
間違ってもその場では「そんなんじゃ、ダメじゃないか」と怒られる
ことはありませんでした。
勿論問題ばっかり話すのではなく、家庭のちょっとしたこととか、
趣味の話なんかもしてました。
要は、O課長はそんな話がしやすい人柄だったんですね。
ここが非常に大事ですね。
課長席に「課長、実は相談がありまして・・・」って気軽に行ける
人はいいのかも知れませんが、報告や相談をこまめに出来る人って
少ないんです。
もうちょっと自分で何とかしよう、と思いながら、時間だけが経って
しまう。。。
皆さんもそんな経験はありませんか。
「相談するほどではない(相談するのはおっくうな)こと」
ほったらかしにされやすいのですが、これが結構あとでじわじわ
効いてくるんです。
O課長は自分から、フラフラと出歩くことで、そういう改まった
報告や相談になる前のことを、吸い上げていたんですね。
これは自分から、相手のところに行かないとできないことです。
そういえば、O課長はヒマな時は、隣の部や、別の部署にも、用もなく
顔を出して、知り合いの人なんかに声をかけていました。
結構社内外の情報通な方でしたが、そうすることで、生の情報や、
問題になるまえの問題点を、収集してたんだと思います。
そうそう、×課長は全くそういうことはしませんでしたねー。~_~;
私もマネジャーになりましたので、時々O課長のことを思い出しながら、
なるべく用がなくても声をかけて歩くようにしようと心がけています。
(なかなか出来ないんですが。)
皆さんも時々は、用がなくてもいろんな場所に出没して、知り合いに
(忙しくなさそうな時を見計らって)声をかけてみてください。
絶対何かが見つかると思いますよ。(^。^)
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